4月7日 緊急事態宣言

安倍総理冒頭発言】  https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0407kaiken.html

 

 まず冒頭、全国各地の医師、看護師、看護助手、病院スタッフの皆さん、そして

クラスター対策に携わる保健所や専門家、臨床検査技師の皆さんに、日本国民を代表して、

心より感謝申し上げます。新型コロナウイルスとの闘いの正に最前線で、強い責任感を

持って、今この瞬間も一人でも多くの命を救うため、献身的な努力して下さって

いることに心からの敬意を表したいと思います。世界全体で既に6万人以上が死亡

した、この過酷なウイルス との闘いにおいて、確かな技術と高い使命感を持った医療

従事者の皆さんの存在は、私たち全員を勇気付けてくれるものです。本当に

ありがとうございます。

 感染リスク と背中合わせの厳しい状況をも恐れず、ベストを尽くしてくださって

いる皆さんを支えるため、できることは全てやっていきたい。医療現場を守る

ため、あらゆる手を尽くします。感染予防に欠かせない医療物資について、

国内での増産を進めています。

電機メーカーなど 異業種の力も借りながら、更に提供体制を強化していきます。軽症者や

症状のない感染者の皆さんは、医療機関ではなく、宿泊施設などで療養いただくこと

で、医療機関の負担を軽減します。ホテルチェーン に御協力をいただき、関東で1万室、関西

で 3,000室を確保しました。日本財団も臨時の施設建設を進めてくださっています。

これらを活用させていただき、医療支援を重症者対応に振り向けることで、病院の

機能維持を図ります。

ただ、こうした努力を重ねても、東京や大阪など 都市部を中心に感染者が急増して
おり、病床数は明らかに限界に近づいています。医療従事者の皆さんの肉体的、
精神的な負担も大きくなっており、医療現場は正に危機的な状況です。現状では、
まだ全国的かつ急速な蔓延には至っていないとしても、医療提供体制がひっ迫
している地域が生じていることを踏まえれば、もはや時間の猶予はないとの
結論に至りました。この状況は、国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼす
おそれがあると判断いたしました。

 本日は、この記者会見に尾身先生にも同席いただいておりますが、先ほど諮問

委員会の御賛同も得ましたので、特別措置法第32条に基づき、緊急事態宣言を

発出することといたします。対象となる範囲は、関東の1都3県、東京都、神奈川県、

千葉県、埼玉県、関西の大阪府兵庫県、そして九州の福岡県であります。

最も感染者が多い東京都では、政府として今月中を目途に五輪関係施設を改修し、

800名規模で軽症者を受け入れる施設を整備する予定です。今回の緊急事態宣言

に伴い、必要があれば、ここに自衛隊などの医療スタッフを動員し、特別措置法

48条に基づく臨時の医療施設として活用することも可能であると考えています。
 医療への負荷を抑えるために最も重要なことは、感染者の数を拡大させないこと

です。そして、そのためには何よりも国民の皆様の行動変容、つまり、行動を

変えることが大切です。特別措置法上の権限は あくまで都道府県の知事が行使する

ものでありますが、政府として、関東の1都3県、大阪府兵庫県そして福岡県

の皆様には、特別措置法45条第1項に基づき、生活の維持に必要な場合を除き、

みだりに外出しないよう要請すべきと考えます。事態は切迫しています。

東京都では感染者の累計が 1,000人を超えました。足元では5日で2倍になるペース

で感染者が増加を続けており、この ペース で感染拡大が続けば、2週間後には1万人、

1か月後には8万人を超えることとなります。
 しかし、専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を

最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加を ピークアウト

させ、減少に転じさせることができます。

そうすれば、爆発的な感染者の増加を回避できるだけでなく、クラスター対策

による封じ込めの可能性も出てくると考えます。その効果を見極める期間も含め、

ゴールデンウイーク が終わる5月6日までの1か月に限定して、7割から8割削減を目指し、

外出自粛をお願いいたします。
 繰り返しになりますが、この緊急事態を1か月で脱出するためには、人と人との

接触を7割から8割削減することが前提です。これは並大抵のことではありません。

これまでも テレワーク の実施などをお願いしてまいりましたが、社会機能を維持するため

に 必要な職種を除き、オフィスでの仕事は原則自宅で行うようにしていただきたい

と思います。どうしても出勤が必要な場合も、ローテーションを組むなどによって

出勤者の数を最低7割は減らす、時差出勤を行う、人との距離を十分に取るといった

取組を実施いただけるよう、全ての事業者の皆様にお願いいたします。レストラン

などの営業に当たっても、換気の徹底、お客さん同士の距離を確保するなどの対策を

お願いします。
 学校休校が長期化しますが、オンラインなどで学習できる環境整備を地域と協力

して加速します。電話、オンラインでの診療も、初診も含めて解禁することと

しました。病院での感染リスクを恐れる皆さんにこれを積極的に活用いただくことで、

受診を我慢するといった事態が生じないようにします。

その上で、生活必需品の買物など どうしても外出する場合には、密閉、密集、密接

3つの密を避ける行動を徹底していただくよう、改めてお願いいたします。
 今まで通り、外に出て散歩をしたり、ジョギング をすることは何ら問題ありません。

他方で、3つの密がより濃厚な形で重なる、バー、ナイトクラブ、カラオケ、ライブハウス

への出入りは控えてください。集会やイベントを避け、飲み会はもとより、家族以外

の多人数での会食も行わないようお願いいたします。
 この感染症の恐ろしい点は、発熱などの症状が全くないにもかかわらず感染して

いる人が多いことです。そして、知らず知らずのうちに周囲の人にうつしてしまう

ことで拡大していくという点です。既に自分は感染者かもしれないという意識を、

特に若い皆さんを中心に全ての皆さんに持っていただきたい。

外出する際にも、人混みを避け、他の人との距離を保つ、飛沫を飛ばさないよう

にマスクを着けるなどの行動をお願いいたします。そのことが他の人の命を守る

ことになります。そして、ひいては自分の命を守ることになります。国民の皆様

の御協力をお願いいたします。
 緊急事態としての措置を講ずる以上、当然、経済活動への大きな影響は避け

られません。もとより、今でも多くの中小・小規模事業者の皆さんが事業継続に

大きな支障を生じておられます。世界経済だけでなく、日本経済が、今、正に

戦後最大の危機に直面している、そう言っても過言ではありません。
 その強い危機感の下に、雇用と生活は断じて守り抜いていく。そのために、

GDP(国内総生産)の2割に当たる事業規模108兆円、世界的にも最大級の

経済対策を実施することといたしました。困難に直面している御家族や中小・

小規模事業者の皆さんには、総額6兆円を超える現金給付を行います。

1世帯当り30万円に加え、次の児童手当支払に合わせ、1人当り1万円を

追加することで、お子さんの多い御家庭の家計もしっかりと下支えします。
 日本経済を支える屋台骨は中小・小規模事業者の皆さんです。本当に苦しい

中でも、今 歯を食いしばって頑張っておられる皆さんこそ 日本の底力です。

皆さんの声は、私たちに届いています。皆さんの努力を決して無にしてはなら

ない。その思いの下に、史上初めて事業者向けの給付金制度を創設しました。

売上げが大きく減った中堅・中小法人に 200万円、個人事業主に 100万円支給

します。固定資産税も減免します。消費税などの納税に加え、社会保険料

支払は1年間猶予いたします。当然、延滞金はかかりません。26兆円規模の

猶予を実施することで、手元資金を事業継続のために回していただけるように

いたしました。民間の地方銀行、信用金庫、信用組合でも、実質無利子・

無担保、最大5年間元本返済据置きの融資が受けられるようにします。

さらには、雇用調整助成金の助成率を過去最大まで引き上げるなど、考え得る

政策手段を総動員して、国民の皆様と共に、この戦後最大の危機を乗り越えて

いく決意であります。
 今回の緊急事態宣言は、海外で見られるような都市封鎖、ロックダウン を行うもの

では全くありません。そのことは明確に申し上げます。今後も電車やバスなど

の公共交通機関は運行されます。道路を封鎖することなど決してありませんし、

そうした必要も全くないというのが専門家の皆さんの意見です。海外では、

市封鎖に当たり、多くの人が都市を抜け出し、大混乱と感染の拡大につながった

ところもあります。今、私たちが最も恐れるべきは、恐怖それ自体です。SNS

(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で広がったデマによって、トイレットペーパーが

店頭で品薄となったことは皆さんの記憶に新しいところだと思います。

ウイルスという見えない敵に大きな不安を抱くのは、私も皆さんと同じです。

そうしたとき、SNSは本来、人と人の絆(きずな)を深め、社会の連帯を

生み出すツールであり、社会不安を軽減する大きな力を持っていると信じます。

しかし、ただ恐怖に駆られ、拡散された誤った情報に基づいてパニック を起こし

てしまう。そうなると、ウイルスそれ自体のリスクを超える甚大な被害を、

私たちの経済、社会、そして生活にもたらしかねません。
 専門家の皆さんの見解では、東京や大阪での感染リスクは、現状でも不要不急

の外出を自粛して普通の生活を送っている限り、決して高くない。封鎖を

行った海外の都市とは全く状況が異なります。

ですから、地方に移動するなどの動きは厳に控えていただきたい。地方には

重症化リスクが高いと

言われる高齢者の皆さんもたくさんいらっしゃいます。その感染リスクを

高めることのないようお願いいたします。
 当然、社会機能はしっかりと維持してまいります。自治体とも協力しながら、

電気、ガス、通信、金融、ごみの収集・焼却など、暮らしを支えるサービスは

平常どおりの営業を行っていきます。高齢者介護施設保育所などで働いて

おられる皆さんにも、サービスを必要とする方々のため、引き続き御協力を

頂くようお願いいたします。食品など生活必需品の製造・加工に関わる皆さん、

物流に携わる皆さん、そして小売店の皆さんには、営業をしっかりと継続して

いただきます。ですから、皆さんにはどうか正しい情報に基づいて、冷静な

行動を心よりお願いいたします。
 この2か月で、私たちの暮らしは一変しました。楽しみにしていたライブ

が中止となった。友達との飲み会が取りやめになった。行きたい所に行けない。

みんなと会えない。かつての日常は失われました。ただ、皆さんのこうした

行動によって多くの命が確実に救われています。お一人お一人の御協力に心

より感謝申し上げます。率直に申し上げて、政府や自治体だけの取組では、

この緊急事態を乗り越えることはできない。これは厳然たる事実です。感染者

の爆発的な増加を回避できるのか。一人でも多くの重症者を死の淵から救う

ことができるのか。皆さんを、そして皆さんが愛する家族を守ることができる

のか。全ては皆さんの行動にかかっています。改めて御協力をお願いします。
 全く先が見えない大きな不安の中でも、希望は確実に生まれています。

日本中、世界中の企業、研究者の英知を結集して、ワクチン開発、治療薬の開発

が進んでいます。新型インフルエンザの治療薬として承認を受け、副作用なども判明

しているアビガンは、既に120例を超える投与が行われ、症状改善に効果が

出ているとの報告も受けています。観察研究の仕組みの下、希望する患者の

皆さんへの使用をできる限り拡大していく考えです。そのために、アビガンの

備蓄量を現在の3倍、200万人分まで拡大します。

国内での増産に必要な原料の生産には、各地の企業が協力を表明して下さって

います。自動車メーカーは、人工呼吸器の増産を手助けしてくれています。

欠航が相次ぐエアラインの皆さんは、医療現場に必要なガウンの縫製を手伝い

たいと申し出てくださいました。学校が再開する子供たちのために、手作り

マスク を届けようとしている皆さんがおられます。スーパー を生活必需品で満たす

ため、昼夜を分かたず、今、この瞬間も物流を守り続けるトラック運転手の

皆さんがいます。医療現場のため自分たちができる支援をしたいと、クラウド

ファンディングを始めた皆さんがいます。看護協会は、5万人を超える、現在、

現場を離れている看護師の皆さんに協力を呼びかけています。私からも是非

お願いをしたい。

この国家的な危機に当たり、ウイルスとの闘いに皆さんのお力をお借りしたいと

思います。実際、看護協会の呼びかけに応じ、既に、命を救うため、命を守る

ため、医療現場への復帰を申し出てくださっている方々がいらっしゃいます。

あらゆる分野でこの危機にできる限りのことをやろうと、全国で立ち上がって

くださっている皆さんがいる。これこそが希望であります。
 9年前、私たちはあの東日本大震災を経験しました。たくさんの人たちが

かけがえのない命を失い、傷つき、愛する人を失いました。つらく、困難な

日々の中で、私たちに希望をもたらしたもの、それは人と人の絆、日本中

から寄せられた助け合いの心でありました。

 

今、また私たちは大きな困難に直面しています。しかし、私たちはみんな

で共に力を合わせれば、再び 希望を持って前に進んでいくことができる。

ウイルスとの闘いに打ち勝ち、この緊急事態という試練も必ずや乗り越える

ことができる。そう確信しています。
 私からは以上であります。

 

 

 

 

 

3月25日12:00現在、

新型コロナウイルス感染症(国内事例)の状況(累積)

(無症状病原体保有者を除く)(単位:人)

※ 感染者 1,193例
  内訳:患者 1,055例、無症状病原体保有 130例、

               陽性確定例(症状有無確認中)

             死亡者 43
         退院者  昨日より9名増加し、310名(患者272名、無症状病原体保有者38名)

都道府県名 患者数 現在は入院等 退院者 死亡者
北海道 162 63 93 6
東京都 160 130 26 5
愛知県 139 114 9 17
大阪府 123 94 27 2
兵庫県 87 77 5 6
神奈川県 73 52 17 4
埼玉県 53 41 11 1
千葉県 46 31 15 0
新潟県 24 21 3 0
京都府 23 16 7 0
大分県 16 15 1 0
和歌山県 15 5 9 1
群馬県 13 12 0 1
岐阜県 11 10 1 0
高知県 11 0 11 0
福岡県 9 7 2 0
栃木県 6 4 2 0
熊本県 6 5 1 0
石川県 6 3 3 0
三重県 6 4 2 0
奈良県 5 2 3 0
滋賀県 5 4 1 0
茨城県 5 5 0 0
山梨県 4 3 1 0
沖縄県 4 2 2 0
長野県 4 2 2 0
静岡県 3 2 1 0
宮崎県 3 2 1 0
広島県 3 2 1 0
山口県 2 2 0 0
愛媛県 2 1 1 0
福島県 2 2 0 0
青森県 2 2 0 0
秋田県 1 0 1 0
宮城県 1 0 1 0
福井県 1 1 0 0
岡山県 1 1 0 0
香川県 1 1 0 0
佐賀県 1 1 0 0
総計 1039 739 260 43

県民総生産(2015年)

             
単位10億円
 
                 

都道

府県

県内 総生産 (名目) 県民所得 (要素費用 表示)

1人当たり

県民所得

(要素費用表示)

(1,000円)

県内 総生産 (支出側, 実質)        
       

#民間最終

消費支出

#政府最終

消費支出

#県内 総資本形成

対前年度

増加率 (%)

    1) 2)        
                 
全国 546,550 405,369 3,190 530,335 294,744 102,650 108,079 1.6
北海道 18,961 13,936 2,589 18,348 11,800 4,644 3,679 1.1
青森 4,540 3,221 2,462 4,460 2,719 1,317 1,146 2.7
岩手 4,723 3,532 2,760 4,547 2,737 1,070 1,484 -0.0
宮城 9,482 6,970 2,987 9,264 5,105 2,057 2,831 1.8
秋田 3,367 2,475 2,420 3,265 2,149 967 798 -1.0
山形 3,954 3,009 2,677 3,870 2,435 1,018 1,045 1.3
福島 7,824 5,630 2,941 7,498 3,952 2,381 2,295 -1.2
茨城 12,992 8,981 3,079 12,364 6,206 3,014 2,996 1.4
栃木 9,016 6,872 3,481 8,649 4,352 1,398 1,837 3.4
群馬 8,667 6,206 3,145 8,244 4,226 1,398 1,839 1.7
埼玉 22,332 21,633 2,977 21,746 17,383 4,649 4,171 1.7
千葉 20,219 18,168 2,920 19,447 15,066 3,682 4,308 -0.5
東京 104,339 72,689 5,378 103,572 37,609 15,341 14,876 1.8
神奈川 33,919 27,254 2,986 33,045 23,214 5,566 5,693 3.8
新潟 8,846 6,401 2,778 8,465 5,251 1,837 1,905 0.3
富山 4,647 3,597 3,373 4,472 2,421 843 1,100 1.5
石川 4,574 3,403 2,949 4,437 2,485 932 1,093 2.8
福井 3,233 2,514 3,196 3,129 1,870 749 750 4.8
山梨 3,251 2,325 2,785 3,160 1,799 699 870 2.2
長野 8,558 6,143 2,927 8,330 4,725 1,612 1,710 4.1
岐阜 7,552 5,599 2,755 7,267 4,308 1,550 1,555 1.0
静岡 17,292 12,270 3,316 16,597 8,607 2,569 2,931 2.3
愛知 39,559 27,518 3,677 37,376 18,178 4,909 9,045 0.7
三重 8,287 6,457 3,556 7,963 3,934 1,036 1,984 1.1
滋賀 6,164 4,320 3,058 5,936 3,175 1,003 1,518 2.5
京都 10,345 7,680 2,942 10,042 6,275 2,031 1,664 4.2
大阪 39,107 27,641 3,127 38,058 21,972 6,305 6,782 1.5
兵庫 20,495 15,234 2,752 19,862 12,683 3,701 3,973 0.9
奈良 3,577 3,402 2,494 3,484 3,130 974 756 -0.9
和歌山 3,527 2,638 2,738 3,378 2,019 849 882 -4.9
鳥取 1,755 1,290 2,249 1,726 1,154 586 418 2.7
島根 2,566 1,838 2,647 2,494 1,417 728 620 2.1
岡山 7,788 5,273 2,744 7,521 4,276 1,532 1,577 2.9
広島 11,941 8,743 3,074 11,491 5,922 2,422 2,707 2.8
山口 5,870 3,896 2,774 5,613 3,009 1,293 1,152 -6.3
徳島 3,084 2,208 2,921 2,995 1,693 771 606 0.5
香川 3,778 2,855 2,925 3,688 2,237 877 764 0.2
愛媛 4,916 3,511 2,535 4,735 2,901 1,193 1,026 1.1
高知 2,400 1,844 2,532 2,318 1,532 772 599 1.4
福岡 18,861 13,895 2,724 18,178 10,714 4,088 3,882 2.1
佐賀 2,756 2,008 2,412 2,674 1,652 568 602 1.2
長崎 4,382 3,288 2,388 4,236 2,692 1,279 1,178 6.0
熊本 5,565 4,354 2,438 5,382 3,420 1,588 1,383 0.1
大分 4,378 3,054 2,619 4,193 2,372 1,043 965 -0.2
宮崎 3,634 2,556 2,315 3,538 2,142 1,001 894 0.9
鹿児島 5,388 3,930 2,384 5,233 3,350 1,573 1,149 1.3
沖縄 4,142 3,104 2,166 4,031 2,502 1,242 1,147 3.3
                 
                 
「県民経済計算標準方式」に基づき推計した結果である。平成23年基準。 1) 算出に用いた人口は, 総務省統計局「国勢調査」(10月1日現在)による。 2) 連鎖方式。平成23暦年連鎖価格。 資料 内閣府経済社会総合研究所「県民経済計算」

都道府県の財政力指数

都道府県の財政力指数ランキング    千円
        1 東京都  0.93 100% 3,411,288,144 6,853,428,600 6,554,017,319
        2 愛知県 0.92 100% 1,340,003,624 2,268,344,201 2,247,502,927
        3 神奈川県 0.92 99% 1,371,078,618 1,976,774,770 1,950,050,199
        4 千葉県 0.76 83% 1,020,593,356 1,658,326,505 1,630,912,979
        5 埼玉県 0.76 82% 1,147,839,977 1,719,536,974 1,706,413,282
        6 大阪府 0.74 80% 1,577,203,546 2,816,635,113 2,794,522,387
        7 静岡県 0.69 75% 727,835,763 1,170,091,150 1,147,723,538
        8 茨城県 0.62 67% 621,520,033 1,131,200,241 1,109,615,727
        9 兵庫県 0.60 65% 1,061,225,339 2,010,624,246 1,997,044,086
        10 福岡県 0.60 64% 949,248,023 1,652,241,887 1,611,004,482
        11 栃木県 0.59 64% 431,698,906 761,341,404 744,445,823
        12 群馬県 0.57 62% 423,318,383 748,988,019 731,860,142
        13 広島県 0.57 61% 589,041,192 924,099,816 909,885,208
        14 三重県 0.56 61% 419,913,647 672,755,001 657,457,673
        15 宮城県 0.56 60% 494,171,076 1,437,821,775 1,294,186,072
        16 京都府 0.55 60% 522,432,750 950,915,364 943,465,010
        17 滋賀県 0.53 57% 319,583,114 506,830,620 500,661,235
        18 岐阜県 0.51 55% 461,080,405 761,565,506 744,808,582
        19 岡山県 0.48 52% 427,245,102 700,907,854 690,679,484
        20 福島県 0.47 51% 486,062,229 2,034,634,791 1,910,482,965
        21 長野県 0.45 49% 510,776,104 845,877,636 827,678,515
        22 石川県 0.45 48% 304,696,106 539,721,961 528,402,461
        23 香川県 0.44 48% 258,737,785 430,060,930 418,730,414
        24 富山県 0.44 47% 294,372,165 547,211,372 520,587,304
        25 新潟県 0.41 45% 600,542,699 1,451,834,454 1,397,104,116
        26 山口県 0.41 44% 373,331,930 665,088,020 647,618,859
        27 奈良県 0.40 43% 313,442,900 489,517,696 478,261,825
        28 北海道 0.40 43% 1,413,567,113 2,398,984,645 2,390,878,156
        29 愛媛県 0.40 43% 350,981,056 617,536,366 602,073,560
        30 山梨県 0.37 40% 260,067,325 491,688,765 471,614,691
        31 福井県 0.37 40% 257,270,145 453,743,844 444,436,997
        32 熊本県 0.37 40% 432,366,889 783,183,728 754,693,148
        33 大分県 0.34 37% 324,296,306 568,937,477 551,656,474
        34 山形県 0.32 35% 331,527,981 582,149,348 568,650,826
        35 岩手県 0.32 34% 398,035,151 1,082,553,951 975,108,885
        36 青森県 0.32 34% 390,315,689 711,871,424 687,663,750
        37 佐賀県 0.31 34% 258,435,173 444,155,522 427,241,064
        38 和歌山県 0.31 33% 289,623,997 560,768,012 541,519,552
        39 鹿児島県 0.31 33% 472,407,652 778,056,127 756,815,673
        40 宮崎県 0.30 33% 324,785,752 580,107,595 566,116,412
        41 長崎県 0.30 33% 382,914,503 689,957,436 668,512,133
        42 徳島県 0.30 32% 258,259,686 508,469,060 475,827,231
        43 沖縄県 0.30 32% 357,162,806 738,587,759 722,120,400
        44 秋田県 0.28 30% 331,011,721 633,837,268 624,329,208
        45 鳥取県 0.24 26% 216,217,986 356,518,001 341,531,739
        46 高知県 0.23 25% 268,920,504 450,987,755 430,971,995
        47 島根県 0.23 25% 283,522,681 536,486,890 518,558,603

大 塩 檄 文

大塩平八郎 檄文」(成正寺所蔵史料より )

(袋上書)
天より被下候
  村々小前のものに至迄へ

(本文)

四海こんきういたし候ハゝ 天禄ながくたゝん 小人に 国家をおさめしめば 災害并至と

昔の聖人 深く天下後世 人の君人の臣たる者を御誡被置候ゆヘ

東照神君ニも 鰥寡孤独ニおひて 尤あはれみを加ふへくハ 是仁政之基と被仰置候

然ルに茲二 百四五十年 太平之間ニ 追々上たる人 驕奢とておこりを極

太切之政事ニ携候 諸役人とも 賄賂を公ニ授受とて贈貰いたし

奥向女中之因縁を以 道徳仁義をもなき拙き身分ニて 立身重き役ニ経上り

一人一家を肥し候工夫而已ニ 智術を運し 其領分知行所之民百姓共へ過分之用金申付

是迄 年貢諸役の甚しき苦む上江 右の通 無躰之儀を申渡 追々入用かさみ候ゆへ

四海の困窮と相成候付 人々 上を怨さるものなき様ニ成行候得共

江戸表より諸国一同 右之風儀ニ落入 天子ハ足利家已来 別而御隠居御同様

賞罰之柄を御失ひニ付 下民之怨 何方へ告愬とてつけ訴ふる方なき様ニ乱候付

人々之怨気 天ニ通シ 年々地震火災 山も崩 水も溢るより外 色々様々の天災流行

終ニ五穀 飢饉ニ相成候

是皆 天より深く御誡之有かたき御告ニ候へとも 一向上たる人々心も付ず

猶小人奸者之輩 太切の政を執行 只下を悩し金米を取たてる手段斗ニ打懸り

実以 小前 百姓共のなんきを 吾等如きもの 草の陰より常々察し悲候得とも

湯王武王の勢位なく 孔子孟子の道徳もなけれバ 徒ニ蟄居いたし候処

此節 米価弥高直ニ相成 大坂之奉行并諸役人とも 万物一体の仁を忘れ

得手勝手の政道をいたし 江戸へ廻米をいたし 天子御在所之京都へハ廻米之世話も不致

而已ならす 五升一斗位之米を買に下り候もの共を召捕抔いたし

実ニ 昔 葛伯といふ大名 其農人の弁当を持運ひ候小児を殺候も同様 言語道断

何れの土地にても 人民ハ  徳川家御支配之ものニ相違なき処 如此隔を付候ハ

全奉行等之不仁ニて 其上 勝手我儘之触書等を度々差出し

大坂市中游民斗を太切ニ心得候者 前にも申通 道徳仁義を不存拙き身故ニて

甚以 厚ケ間敷不届之至 且三都之内 大坂之金持共 年来諸大名へかし付候利徳の金銀

并扶持米等を莫大ニ掠取 未曾有之有福に暮し 丁人之身を以 大名之家老用人格等ニ

被取用 又ハ 自己之田畑新田等を夥しく所持 何に不足なく暮し

此節の天災天罰を見なから 畏も不致 餓死之貧人乞食をも 敢而不救

其身ハ膏梁之味とて結構之物を食ひ 妾宅等へ入込 或ハ揚屋茶屋へ大名之家来を

誘引参り 高価の酒を湯水を呑も同様ニいたし

此難渋の時節ニ絹服をまとひ候かわらものを妓女と共に迎ひ

平生同様に游楽に耽候ハ 何等の事哉 紂王長夜の酒盛も同事

其所之奉行諸役人 手ニ握居候政を以 右之もの共を取〆 下民を救候義も難出来

日々堂島相場斗をいしり事いたし 実ニ禄盗ニて 決而 天道聖人之御心ニ難叶

御赦しなき事ニ候 蟄居の我等 最早堪忍難成 湯武之勢孔孟之徳ハなけれ共

無拠天下のためと存 血族の禍をおかし 此度有志のものと申合

下民を悩し苦〆候諸役人を先誅伐いたし 引続き 驕に長し居候大坂市中金持之丁人共を

誅戮およひ可申候間 右之者共 穴蔵ニ貯置候金銀銭等 諸蔵屋敷内に隠置候俵米

夫々分散配当いたし遣候間 摂河泉播之内 田畑所持不致もの たとへ所持いたし候共

父母妻子家内之養方難出来程之難渋者へハ 右金米等取らせ遣候間

いつに而も大坂市中ニ騒動起り候と聞伝へ候ハゝ 里数を不厭一刻も早く大坂へ

向駈可参候面々へ 右米金を分け遣し可申候 鉅橋鹿台の金粟を下民へ被与候遺意ニて

当時之飢饉難義を相救遣し 若又 其内器量才力等有之者ニハ夫々取立 無道之者共を

征伐いたし候軍役ニも遣ひ申へく候 必一揆蜂起之企とハ違ひ

追々年貢諸役ニ至迄軽くいたし 都而中興 神武帝御政道之通

寛仁大度の取扱にいたし遣 年来驕奢淫逸の風俗を一洗相改 質素ニ立戻り

四海万民いつ迄も 天恩を難有存 父母妻子を被養 生前之地獄を救ひ 死後の極楽成仏を

眼前ニ見せ遣し 尭舜天照皇太神之時代に復シかたく共 中興之気象ニ恢復とて

立戻り申へく候 此書付村々ヘ一々しらせ度候へとも数多之事ニ付

最寄之人家多候大村之神殿江張付置候間 大坂より廻し有之番人ともにしられさる様ニ

心懸 早々村々へ相触可申候

万一番人とも眼付 大坂四ケ所の奸人共へ注進いたし候様子ニ候ハゝ 遠慮なく面々申合

番人を不残打殺可申候 若右騒動起り候を承なから 疑惑いたし 駈参不申

又者遅参及候ハゝ金持之米金者 皆火中の灰に相成 天下之宝を取失ひ申へく候間

跡ニて必我等を恨み 宝を捨る無道者と陰言を不致様可致候 其為一同へ触しらせ候

尤是迄地頭村方ニある年貢等ニかゝわり候諸記録帳面類ハ都而引破焼捨可申候

是往々深き慮ある事ニて 人民を困窮為致不申積に候

乍去此度の一挙 当朝平将門 明智光秀 漢土之劉裕忠の謀反ニ類し候と申者も

是非有之道理ニ候得共 我等一同心中ニ天下国家を簒盗いたし候慾念より起し候事にハ

更無之 日月星辰之神鑑ニある事ニて 詰ル処者 湯 武 漢高祖 明太祖 民を吊 君を誅し

天討を執行候 誠心而已ニて 若疑しく覚候ハゝ 我等之所業終る処を爾等眼を開て看


  但し此書付 小前之者へハ 道場坊主 或医者等
より篤と読聞せ可申 若庄屋年寄 眼前の
  禍を畏 一己ニ隠し候ハゝ 追而急度其罪可行候
    奉天命致天討候

  天保八丁酉年月日      某

    摂河泉播村村
      庄屋年寄百姓并小前百姓共へ

 

 

檄文(another version)

マイナンバー 端末、自治体4割が情報持ち出し可能 会計検査院指摘

                    毎日  1/15(水)

 

地方自治体の情報 セキュリティー を巡り、会計検査院が抽出調査したところ、

少なくとも約4割の市区町村で、管理者の許可なしに マイナンバー 利用端末

などから 情報を持ち出すことが可能になっていたことが判明した。

検査院が15日、発表した。

 国は、2015年の マイナンバー 制度導入で 国と自治体が ネットワークで

密接につながったことを受けて、各自治体に 情報 セキュリティー対策の

費用を補助。マイナンバー 利用端末から情報を持ち出すことを基本的に

できなくすべきだといった考え方を示していた

 検査院は 15、16年度に強化対策費の補助を受けた46都道府県と

1727市区町村のうち、18都道府県と223市区町村について抽出調査

した。その結果、少なくとも対象市区町村の39%にあたる 87市区町村

で、持ち出し禁止を解除する際に セキュリティー 管理者の許可を得る

取決めだったにもかかわらず、許可なしでも情報を持ち出せるよう

になっていた日常的に 情報の持ち出しが必要であることを理由に

持ち出し不可の設定を 5年以上解除したままの端末がある自治体も

あった

 検査院は 総務省自治体に助言すべきだと指摘した。同省地域

情報政策室の担当者は「改善を支援していきたい」と話している。